フル電動自転車とa-bicycleとa-bike

a-bicycle とはa-bikeタイプの超軽量・超コンパクトな折りたたみ自転車のことです。タイヤサイズが6インチないしは8インチと小径のため、他の折りたたみ自転車と一線を画するコンパクトさが売りになっています。ところが、このa-bicycleの名称で販売されている折りたたみ自転車は、すべてが正規品a-bikeの模造品となっています。a-bicycleの販売当初は商品に独自の名前をつけてa-bikeタイプとしていましたが、その後a-bicycleという名称に落ち着き、時に air bike (空気のように軽い?)などとも称しています。

a-bicycleとa-bikeとフル電動自転車の共通事情

正規品のa-bikeはイギリスで発明・開発された「A-bike[DZB01]」であり、こちらのユニークさと人気を背景にa-bicycleは売上が急増しています。正規品の価格が 56,000円するのに対してa-bicycleの方は一万円を切る価格で市場に出回っているものもあり、今後のさらなる普及拡大が予想されるところです。その後、国内では改造に関心の寄せられるフル電気自転車にもA-bikeとの名称が流用されるようになって紛らわしい限りです。

a-bikeの模造品であるa-bicycleの口コミ・評価・レビュー・感想などを見てみると、値段の安さも一役買ってか、意外に好感がもたれているようです。構造上、a-bicycleの乗り心地も正規品も、そう変わらないと思われてしまう点や、メンテナンスフリーのチューブレスタイヤ(パンクレスタイヤ)をa-bicycleの方が備えている点が、価格に加えて有利に作用しているようです。本来はコスト減を図っての施策であったろうと思うのですが。

自転車が玩具扱いで販売されているのと同様に乗用玩具扱いでの販売となっていることです。極限のコンパクトさとタイヤの小径さから来る走行の安全性について「お墨付き」が取れなかったことが原因かと思われます。

さらにもう一点の共通項。それは折りたたみ式へのこだわりです。フル電動自転車の場合、玩具扱いのものを公道で走行しようとする場合の責任を「購入者の自己責任で」としているように店頭販売が何かと難しく、通販主体のところがほとんどです。そして通販の場合の自転車の配送料が折りたたみ式であればかなり有利であるからです。(この点、電動アシスト自転車もあてはまる)これが折りたたみ式でなかった場合、売上はかなり落ちることでしょう。そしてこのことが、a-bicycleには無理なくあてはまるというわけです。

そして、a-bicycleとフル電動自転車の大きな相違点、それは、a-bicycleが乗用玩具であっても公道使用が違法でないということであり、フル電動自転車では「違法」であるという点です。

違法・適法の違いがあっても、フル電動自転車の販売店がa-bicycleの販売も手がけるようになって来ていて、商売上の利点に関しても共通項があるように感じられてなりません。

それにしてもこのa-bicycle、正規品にない8インチ仕様やカラーバリエーションも揃っており、さらにはフレーム強化版まで進化している現状にあり、正規版の魅力が影を潜める実情にあるようです。正規品A-bike自体がスキマをついたユニークな商品で、人気の影には自転車愛好家からの自転車としての本来の安全性などの点から不評がないではありません。そのスキマを国内販売業者は巧みについて販売を伸ばしているといえるかと思います。ただこの場合、自転車の購入にあたっては関連自転車部品の状況に気をつけることが肝心です。

近年、アルペンから安価で高性能な電動アシスト自転車がリリースされました。アルペンイグニオ電動自転車の評価と口コミなどを参照すると、電動アシストでありながら自力走行モードのうまい取り入れが面白い電動自転車のようで、自力走行の本来の自転車の魅力は永遠に不滅のようです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です