フル電動付き自転車に乗る沢尻エリカさんの事件が再燃。フル電動付き自転車とはフ
ル電動の原動機付きの自転車のことで、通常はフル電動自転車と呼ばれる代物。公道での
フル電動走行が道交法に反する為、記事をアピールする表現として「フル電動付き」自転
車と強調してスクープされました。
フル電動付き自転車という表現について
フル電動付き自転車という表現はフル電動自転車の関連語というより、時事に関係し
て一時的に派生した用語ではないかと思われます。沢尻エリカさんの事務所解雇報道に関
連して、その原因の一つと推測される過去の「フル電動付き自転車」での公道走行が再び
クローズアップされた形となりました。
高城剛氏＆沢尻エリカ夫妻、フル電動自転車で警察から事情聴取（ス
ポーツ報知・2009年08月21日）奄美大島で皆既日食を観測したクリエイターの高城剛氏（44）と女優の沢尻エリカ（2
3）が、現地滞在中に「フル電動自転車」を巡ってトラブルが起きていたことが24日、分
かった。日食前日の21日、高城氏が持ち込んだフル電動自転車を公道で沢尻が乗る姿がTB
Sで放映されたが、関係者によると、視聴者から「道交法違反ではないか」という指摘を
受け、地元の警察署が高城氏と沢尻に事情聴取したという。このタイプの自転車は原付き
扱いのため公道を走るにはナンバー登録が必要だが、高城氏の自転車は未登録だった。
このことはフル電動自転車での公道走行が反社会的評価の対象となることを改めて認
識させることとなりました。そういった中にあって、未だ「玩具扱い」であるフル電動付
き自転車を「電動アシスト自転車」並みの気安さで購入させんとする業者が存在します。
それにしてもエリカ様はフル電動自転車をどのように持ち込んだのでしょうか？オー
ストリッチの超軽量輪行バッグに入れての入念な持込などなかったようで、ビーチクルー
ザーが似合う浜辺のある島であえて電動自転車を現地調達された模様です。タレントには
自転車愛好家がけっこう居たりしますが、エリカ様の場合、かわいい自転車パーツでおし
ゃれに装備するとか、自転車部品の価格を検討しながら自転車を通販で購入する、などと
は無縁のようでありました。
フル電動付き自転車の販売業者はそのほとんどがネット上（サイト上）での販売活動
を行っており、公道走行での注意事項についてもさりげなくしっかりと掲載を怠ってはい
ませんが、商品の利点を前面に押し出していることはあきらかです。リアル店舗の対面販
売ではなしえないことをネット上で実現しています。中には、電動アシスト自転車を販売
し、リミッター解除ないしはフル電動化のノウハウをメールで通知するという方法をさい
ようしている業者もいます。
自転車がいかに自由で便利な乗り物であることか。エコが叫ばれる以前から、自転車
は世界中の普及品となっています。利便性の追求が電動アシスト自転車を生み、やがて、
電動力を原動機とする自転車の登場となりました。それがフル電動付き自転車であり、社
会問題に至っている現状です。
こういったことは「物質文明」が必ず帰着する問題ですが、問題は販売業者のみが悪
いということではないということです。自らの利便性のみの追及に終始してしまう消費者
側にもあると言えます。それは沢尻エリカさんが某インタビュー番組で図らずも反省の言
に至ったことから明白ではないでしょうか。
